mont’s diary

非定期更新

ラリプロ@現地の話

回顧録も兼ねています。工学部(工学系にも同様の授業あり)の授業「海外ヒストリックラリー参戦プロジェクト*1」で、Rallye Monte-Carlo Historique*2に出場する競技車のサポートをしにヨーロッパに行っていました。現地での話を書き留めておきます。今度気が向いたら、年間通しての回顧録も書くかも。

 

1/25 東京→(カタール・ドーハ)→パリ

2/2 20:00 大会スタート

2/7 03:00 大会終了

 

準備期間(1/26-2/1)

前半は、かねてから協力をお願いしていた某自動車ディーラー@パリ支店の整備場をお借りしての整備。競技車3台の日本での未解決問題への対処、ラリーコンピュータの最終仕上げなど。

車の整備で一番感じたのは、やはりH学園の生徒が10人いることによる作業進捗の差で、日本での整備とは歴然たる差だった。彼らは自動車整備士の訓練を毎日受けているのもあるだろうけど、学生だけで課題をしっかり発見しマニュアルにないことでも話し合って考えて問題解決をしていく様はまさに「「「エンジニア」」」という感じだった。もちろん大学では基礎事項から叩き込まれるわけだから実践面で叶うはずもないのは当然かもしれないけど、それでも謎の焦りみたいなものを覚えた。

後半は、パリから南へ1000km移動した。2週間ひたすら「にゃーん」だった現地だけど、この1000km南下で、1970年代のオンボロMT車でフランスの高速を130km/hで飛ばすのは楽しかった。

 

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パリからの大移動中、助手席から別の競技車を捉えた写真

 

1000km南下し、大会スタート地点であるモナコ付近のホテルの地下で続きの整備を行い、また大会に向けての各サービスカーの行動予定の詳細を詰める作業や、競技者との最終調整を行っていた。この地下がめっちゃ臭かった。

2/2の大会スタートを控えた2/1の夜には完徹を実行し、極限の状態で大会がスタートした。

 

大会本番(2/2-2/7)

 大会期間中は、学生がサポートカーに分乗して、それぞれサービス地点に移動し、競技車を待ち構えてサービス*3をして、次のポイントに移動する、というのが大まかな行程だった。狭い車の中に押し込められ一日中(日によっては徹夜で)移動し、声を上げながらサービスをしてまた移動し...という激しい行程で、宿に帰っても準備不足でまともな飯も用意されておらず、寒い部屋でソファベッドに2人というなかなかロックな6日間だった。唯一楽しいと思えたのは、移動中に時たま現れる南仏の美しい景色だけだった。

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いかにも南仏な光景

ここの詳細を書く気が起きなかった...後で書き足すか、別記事で。

 

大会終了後(2/7-2/9)

Rally Monte-Carlo Historiqueの公式パーティに参加してきた。少ない参加枠を譲ってもらった。譲ってくれた皆さんありがとうございましたm(_ _)m。

パーティはそれはまあ豪華でした。フレンチのフルコースというだけでもお腹いっぱいなのに、ワインは飲めども飲めども無限に注がれるし、舞台ではよくわからん曲芸がずっと披露されてるし、照明がド派手な紫だし、それはそれは豪華なパーティでした。ちなみにお一人様5万円です。

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Rally Monte-Carlo Historiqueの公式パーティ。超豪華。

そのあとは、フランスを走り回った車をイタリア・ジェノバで船にポイして終わり。

 

総評

南仏はきれいなところ。

 

おまけ

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Vespa 400 (1960)

半世紀以上前に発売された、400ccしかなく、なんと驚異の14馬力というマイクロカー。車の形したバイクみたいな感じ。リアエンジンでドアも逆向き(suicide doorというらしい)、大人2人が入るのがやっとという、今じゃありえないようなユニーク設計の超ミニミニサイズで可愛い車でした。

*1:創造的ものづくりプロジェクトという授業に含まれるプロジェクトの一つ。

*2:Rallye Monte-Carlo Historique 2018。ヨーロッパで毎年2月開催される、旧車によるラリー大会。ヨーロッパ各地(イギリス、フランス、ノルウェー、スペインなど)からスタートし、モナコを目指す。我々はフランスをぐるぐる周り、6日間でだいたい2000km程度走行した。速さを競う競技ではなく、大会当局から指示された速度をいかに正確に守れるか、という減点方式のレギュラリティーラリーに属す。

*3:始業点検、給油、ボルトの増し締め、タイヤ交換など