mont’s diary

非定期更新

リーガルハイの話

最近リーガルハイにはまっています。堺雅人の演技力すごいですね。あの淀みなくテンポの良い言葉が次々と流れ出てくる演技にはついつい惹かれてしまいます。

暇だったのでディクテーションしました。

↓出典

www.youtube.com

 

 

 

医は仁術。

 

確かにその点から言えば、赤目義二は最低の医者かもしれませんね。権威にあぐらをかき、不遜で横暴で、スタッフと軋轢が絶えず、いい年をして若い愛人をたくさん作った。患者や遺族の気持ちなど意に介さず、死んだらさっさと追い出し、患者の名前すらちゃんと覚えない。最低だ。最後は病院から放逐され、家族からも見放され、広い豪邸でたった一人助けてくれるものもなく倒れていた。まさに哀れな晩年です。バチが当たったんでしょうか。

 

ですが彼の書斎は膨大な資料の山で足の踏み場もないほどでした。病院を追われた後も彼はその山に溺れて研究に没頭していました。その姿を思い浮かべるとき、私には彼がこう言っているように思える。医は科学である、と。

 

難病治療という科学の発展こそが彼に取っては全てだった。そのために金を集め、実績を上げ、権力を欲した。科学に必要なものはデータです、人生でも名前でもない。医学を前に進めるために必要なことは遺族と一緒に泣くことではない。ただちに次の患者の治療にあたることだ。彼はこんなことを言っていた。病院が潰れようとも、家族がいじめに会おうとも、そんなことはどうでも良いことだ、と。その後にこう続けたかったのではないでしょうか。医学の進歩に比べれば。

 

血も涙もとっくに捨てたんですよ。赤目義二は極めて優れた医師だった。私はそう思います。死んだからこそ意味があるんだよ。死は希望だ。その死の一つ一つが医療を進歩させてきた。現代の医療はその死屍累々の屍の上に成り立っている。誰しも医学の進歩のためには犠牲があっても仕方がないと思っているはずだ。その恩恵を受けたいからね。しかしその犠牲が自分や家族であるとわかった途端にこういうんだ、話が違う、と。なんで自分がこんな目に合わなければいけないんだ、誰のせいだ、誰が悪いんだ、誰を吊し上げればいいんだ。教えてやる。訴えたいなら科学を訴えろ。あなたのご主人を救えなかったのは現代の科学だ。

 

せめて狂気の世界で戦い続けるものたちの邪魔をするな。

 

 最後の言葉の演技がダントツでやばいですね。迫力があります。

 

新垣結衣かわいい。